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Project Zephyr
ロワイヤル仏和中辞典 第2版
更新履歴
はじめに
ここで公開しているツールを使って、旺文社から販売されているロワイヤル仏和中辞典第2版のCD-ROMからEPWINGデータを作ることが出来ます。
出来ること
- 仏和部(6.6万件)のEPWING化
- 動詞の変化形見出し(25万件)、活用表の追加
- 本文中のフランス語を集めたフランス語見出しの追加(約55万件)
- 日本語訳から採録した約21万件の日本語見出しの追加 (例文の日本語訳は除く)
- 【任意】挿絵の追加(ただし、PDF->JPEG変換のため、ImageMagick, Ghostscriptが必要)
- 発音記号、長母音付き文字などの外字対応(EBシリーズでのUnicode表示もOK)
必要なもの
【任意】挿絵画像をEPWINGに取り込みたい場合は、以下のソフトも必要です。
動作確認環境:Windows XP、Intel i5-2500 (3.3GHz)、2GBメモリ。EBStudio 1.70b、EBWin 3.05
作業手順
準備
- ロワイヤル仏和中辞典第2版を購入し、CD-ROMの中身を適当なところにコピーする(大量のファイルがあるため、30分~1時間くらいかかることがあります)。
- コピーせず、makehtml.bat冒頭の「set DATADIR="..."」でCD-ROMドライブを直接指定することも出来ます(が試した事はありません)。
- EPWING化ツールを適当なところに解凍します。
- スタート→すべてのプログラム→アクセサリ→コマンドプロンプト を開き、"java -version"を入力すると、javaのバージョン情報が表示されること。「java・・・認識されていません」と出たらjavaへのパスを通す。
- EBStudioをインストールする。
HTMLファイル作成
- 【必須】辞書データをコピーしたディレクトリ(Royal フォルダと ロワイヤル仏和.htm がある)を、EPWING化ツールのmakehtml.bat先頭にある「set DATADIR="..."」に設定する。フルパスは""で括るのが無難。
- 【任意】EBStudioのプロフェッショナル版(有料)があれば、辞書本文中の単語を条件検索用見出しにできます。そうする場合は、makehtml.bat冒頭で "set KEYTYPE_LA=条件" とします。詳しくは「EBシリーズの使い方」参照。
- 【任意】挿絵画像をEPWINGに取り込みたい場合は、同じくmakehtml.bat冒頭にある":: set ZUHAN=WithZuhan"の行頭の ":: "を消す(コマンドオプションとしてWithZuhanが指定されるようにする)。
- コマンドプロンプトを開く
- EPWING化ツールを解凍したディレクトリに移動
- makehtml.batを実行します。PCの性能にもよりますが、10分程度かかります。これで、items.html、morph.html、conju.htmlが出来ます。
- 大量のHTMLファイルを読み込むため、ファイルのウイルスチェックが行われると、余計に時間がかかります。一時的にウィルスチェックを止めるのも手です。
C:...>cd "EPWING化ツールのディレクトリ"
C:...>makehtml.bat
Top directory: "ロワイヤル仏和のトップディレクトリ"
creating items.html
a.....b...c........d....e....f...g...h..i..j.kl..m.....n.o..p......q.r..s......t
...u.v.w.xyz
done. 66496 entries
append 212404 extra Japanese 表記 keys
append 554472 extra 条件 keys
creating morph.html
a.b..c..d....e...f.gh.ij.klm.no.p..qr...s.t.uv.wxyz
done. 752 files, 255528 conjugate entries
creating conju.html
a.....b...c........d..........e........f...g..h.i..j.kl.m....no.p.....q.r.......
.s.....t...uv.wxyz.
done. 7312 entries |
【任意】挿絵画像の作成
挿絵画像をEPWINGに取り込みたい場合は、以下のソフトもセットアップします。
- ImageMagick
- convert.exeにパスを通しておきます(makejpg.batのconvertを絶対パス指定にしてもOK)
- Ghostscript
- ImageMagickから使えるよう、C:\Program Files\gs\gsX.XX\binにあるgswin32c.exeをgs.exeとしてコピーし、パスを通しておく必要があるようです
C:...>convert -version
Version: ImageMagick 6.7.5-2 2012-02-05 Q8 http://www.imagemagick.org
Copyright: Copyright (C) 1999-2012 ImageMagick Studio LLC
Features: OpenMP
C:...>gs -version
GPL Ghostscript 9.04 (2011-08-05)
Copyright (C) 2011 Artifex Software, Inc. All rights reserved. |
- makehtml.batのDATADIRと同じパスを、makejpg.bat冒頭のDATADIRにも設定する。
- makejpg.batを実行します。これでjpegファイルが26個出来ます。
EPWING作成
上で作成した3つのHTMLファイル(と挿絵画像ファイル)をEBStudioで処理すると、EPWINGになります。
- EBStudioを起動し、royal-frjp.ebsを開く
- 「基準ディレクトリ」を、EPWING化ツールの解凍ディレクトリ(HTMLファイルの出来たディレクトリ)に設定する
- 「入力ファイル名」「出力先」を正しく設定する
- 【任意:EBStudioプロフェッショナルのみ】先に "set KEYTYPE_LA=条件" としたら、「インデックスの指定」で「条件検索」もチェックする。詳しくは「EBシリーズの使い方」参照。
- 「ファイル→実行」でEPWING化する。変換には数分かかります。
挿絵の参照
挿絵をJPEGファイルとして取り込んだ場合は、EPWINGソフトの中で表示されます。
そうしなかった場合は、「図 【file:zuhan/017-heraldique.pdf】」という様にファイル名が表示されます。
EBWinでは、「file:xxxx」のファイル名をクリックするとそのファイルが開きます。初めてクリックしたときはそのファイルのあるフォルダの選択画面が出るので、「ロワイヤル仏和をコピーしたディレクトリ\Royal\Contents\」を指定します。このフォルダは、「表示→オプション→ext→File Link」でも指定できます。
外字のUnicode表示設定
EBシリーズでは外字をUnicode文字としてきれいに表示できます。
詳しくは「外字のUnicode表示」参照。
著作権とライセンス
CD-ROM、全文テキスト、EPWINGデータの不正利用は厳に慎んでください。
EPWING化ツールは、dtdフォルダにあるファイル以外、大久保が作成したものです。これらはパブリックドメイン扱いとします。