クラス Process_Grep

  • すべての実装されたインタフェース:
    ChainProcess, HybsProcess

    public class Process_Grep
    extends AbstractProcess
    implements ChainProcess
    Process_Grep は、上流から受け取った FileLineModelから、文字列を見つけ出す ChainProcess インターフェースの実装クラスです。 正規表現の keyword を上流から受け取った FileLineModel から検索します。 見つかった対象ファイルから、指定の文字列を置換する場合は、-change か -changeFile で、keyword を置換する文字列を指定して下さい。 置換する文字列には、\t と \n の特殊文字が使用できます。 処理対象は、通常は、1行づつ読み取りながら処理を行います。存在チェックの場合は、 見つかった時点で処理を中止します。これは、該当箇所をピックアップするのではなく、 存在しているかどうかを判断して、あれば、下流に流すというのが目的だからです。 keyword を、改行を含む正規表現で、検索・置換する場合は、-useBulkRead 属性を true に設定してください。これは、入力ファイルを一括して読み込みます。 -ignoreCase は、正規表現の検索時にキーの大文字小文字を無視するように指定します。 -notEquals は、結果(見つかればtrue)を反転(見つからなければtrue)します。 これは、行単位ではなく、ファイル単位に判定しますので、change 指定した場合 でも、対象行は、見つかった行です。ただし、下流に対して、見つからない 場合だけ処理を継続させます。 -inEncode は、入力ファイルのエンコード指定になります。 -outEncode は、出力ファイルのエンコードや、changeFileで指定の置換文字列ファイルの エンコード指定になります。(changeFile は、必ず 出力ファイルと同じエンコードです。) これらのエンコードが無指定の場合は、System.getProperty("file.encoding") で 求まる値を使用します。 -changeFile を使用することで、複数行の文字列に置換することが可能です。 -outfile では、処理を行ったファイル名一覧をセーブします。 上流(プロセスチェインのデータは上流から渡されます。)からのLineModel の ファイルオブジェクトより、指定の文字列が含まれているか検索します。 上流プロセスでは、Name 属性として、『File』を持ち、値は、Fileオブジェクト である、Process_FileSearch を使用するのが、便利です。それ以外のクラスを 使用する場合でも、Name属性と、File オブジェクトを持つ LineModel を受け渡し できれば、使用可能です。 ※ 6.3.1.1 (2015/07/10) useOmitCmnt、useAllFind 機能追加 引数文字列中に空白を含む場合は、ダブルコーテーション("") で括って下さい。 引数文字列の 『=』の前後には、空白は挟めません。必ず、-key=value の様に 繋げてください。
    形式サンプル:
    Process_Grep -keyword=検索文字列 -ignoreCase=true -outfile=OUTFILE -encode=UTF-8 -keyword=キーワード :検索する語句 [-ignoreCase=大文字小文字 ] :検索時に大文字小文字を区別しない(true)かどうか(初期値:区別する[false]) [-notEquals=判定結果の反転] :判定結果を反転させる(true)かどうか(初期値:反転させない[false]) [-inEncode=入力エンコード ] :入力ファイルのエンコードタイプ [-outEncode=出力エンコード] :出力ファイルや置換ファイルのエンコードタイプ [-change=置換文字列 ] :-change="ABCD" \t や \n などの特殊文字が使用できます。 [-changeFile=置換ファイル ] :-changeFile=change.txt このファイルの記述すべてと置換します。 -change と、-changeFile は、同時に指定できません。 置換機能使用時は、必ず、_backup というファイルが作成されます。 [-insert=[HEAD/CHANGE/BEFORE/AFTER/TAIL] ] : 置換でなく挿入する場合の位置を指定します(初期値:CHANGE) スペースで区切って数字を記述すると、挿入位置にオフセットできます。 [-delete=[false/true] ] : 置換でなく削除します(初期値:false) [-skipRowCount=スキップ行数 ] : 先頭行から、スキップする行数を指定します(useBulkRead時には使用されません) [-useBackup=[false/true] ] :trueは、backupファイルを作成します(初期値:false) [-useBulkRead=[false/true]] :trueは、入力ファイルを一括読込します(初期値:false) [-useAllFind=[false/true] ] :置換ではなく検索だけ最後まで行う場合、trueを指定します(初期値:false) [-useOmitCmnt=[false/true]] :コメント部分を削除したファイルでgrep処理を行うかどうかを指定(初期値:false) [-errAbend=[true/false] ] :異常発生時に、処理を中断(true)するか、継続(false)するかを指定する(初期値:true[中断する]) [-display=[false/true] ] :trueは、検索状況を表示します(初期値:false) [-debug=[false/true] ] :デバッグ情報を標準出力に表示する(true)かしない(false)か(初期値:false[表示しない])
    バージョン
    4.0
    作成者
    Kazuhiko Hasegawa
    導入されたバージョン:
    JDK5.0,
    • コンストラクタの詳細

      • Process_Grep

        public Process_Grep()
        デフォルトコンストラクター。 このクラスは、動的作成されます。デフォルトコンストラクターで、 super クラスに対して、必要な初期化を行っておきます。
    • メソッドの詳細

      • init

        public void init​(ParamProcess paramProcess)
        プロセスの初期化を行います。初めに一度だけ、呼び出されます。 初期処理(ファイルオープン、DBオープン等)に使用します。
        定義:
        init インタフェース内 HybsProcess
        パラメータ:
        paramProcess - データベースの接続先情報などを持っているオブジェクト
        変更履歴:
        6.3.1.0 (2015/06/28) errAbend属性追加。, 6.3.1.1 (2015/07/10) useOmitCmnt、useAllFind 機能追加
      • end

        public void end​(boolean isOK)
        プロセスの終了を行います。最後に一度だけ、呼び出されます。 終了処理(ファイルクローズ、DBクローズ等)に使用します。
        定義:
        end インタフェース内 HybsProcess
        パラメータ:
        isOK - トータルで、OKだったかどうか[true:成功/false:失敗]
      • action

        public LineModel action​(LineModel data)
        引数の LineModel を処理するメソッドです。 変換処理後の LineModel を返します。 後続処理を行わない場合(データのフィルタリングを行う場合)は、 null データを返します。つまり、null データは、後続処理を行わない フラグの代わりにも使用しています。 なお、変換処理後の LineModel と、オリジナルの LineModel が、 同一か、コピー(クローン)かは、各処理メソッド内で決めています。 ドキュメントに明記されていない場合は、副作用が問題になる場合は、 各処理ごとに自分でコピー(クローン)して下さい。
        定義:
        action インタフェース内 ChainProcess
        パラメータ:
        data - オリジナルのLineModel
        戻り値:
        処理変換後のLineModel
        変更履歴:
        4.0.1.0 (2007/12/14) ファイルの一括処理対応。, 5.7.2.2 (2014/01/24) エラー時にデータも出力します。, 6.3.1.0 (2015/06/28) errAbend属性追加。
      • report

        public java.lang.String report()
        プロセスの処理結果のレポート表現を返します。 処理プログラム名、入力件数、出力件数などの情報です。 この文字列をそのまま、標準出力に出すことで、結果レポートと出来るような 形式で出してください。
        定義:
        report インタフェース内 HybsProcess
        戻り値:
        処理結果のレポート
      • usage

        public java.lang.String usage()
        このクラスの使用方法を返します。
        定義:
        usage インタフェース内 HybsProcess
        戻り値:
        このクラスの使用方法
        このメソッドは、nullを返しません
      • main

        public static void main​(java.lang.String[] args)
        このクラスは、main メソッドから実行できません。
        パラメータ:
        args - コマンド引数配列