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Hamigaki.Audioを利用する場合、ライブラリのビルドが必要になる。ビルドにはBoost.BuildのVersion 2 (以下、BBv2) を使用する。
BBv2でビルドする際は、bjamの環境設定ファイルで次のグローバル変数を定義する。
変数 | 意味 | 規定値 |
---|---|---|
NO_ASIO | 1にするとASIOサポートを無効にする | - |
HAVE_ASIO | 1にするとASIOサポートを有効にする | - |
ASIO_INCLUDE | ASIO SDKのヘッダファイルのあるディレクトリ | - |
NO_DXSDK | 1にするとDirectXサポートを無効にする | - |
HAVE_DXSDK | 1にするとDirectXサポートを有効にする | - |
DXSDK_INCLUDE | DirectXのヘッダファイルのあるディレクトリ | - |
DXSDK_LIBPATH | DirectXのライブラリファイルのあるディレクトリ | - |
NO_OGG | 1にするとOggサポートを無効にする | - |
OGG_BINARY | liboggバイナリの拡張子を除いた名前。UNIXでは接頭辞libを省略する。 | ogg |
OGG_INCLUDE | liboggのヘッダファイルのあるディレクトリ | - |
OGG_LIBPATH | liboggのライブラリファイルのあるディレクトリ | - |
OGG_SOURCE | liboggのソースコードのあるディレクトリ(ソースからビルドする場合) | - |
NO_VORBIS | 1にするとVorbisサポートを無効にする | - |
VORBIS_BINARY | libvorbisバイナリの拡張子を除いた名前。UNIXでは接頭辞libを省略する。 | vorbis |
VORBISFILE_BINARY | libvorbisfileバイナリの拡張子を除いた名前。UNIXでは接頭辞libを省略する。 | vorbisfile |
VORBISENC_BINARY | libvorbisencバイナリの拡張子を除いた名前。UNIXでは接頭辞libを省略する。 | vorbisenc |
VORBIS_INCLUDE | libvorbisのヘッダファイルのあるディレクトリ | - |
VORBIS_LIBPATH | libvorbisのライブラリファイルのあるディレクトリ | - |
VORBIS_SOURCE | libvorbisのソースコードのあるディレクトリ(ソースからビルドする場合) | - |
設定例は次のようになる。
# グローバル変数を設定するため、ルートモジュールに入る module { HAVE_ASIO = 1 ; HAVE_DXSDK = 1 ; ASIO_INCLUDE = C:/tools/asiosdk2.1/common ; OGG_INCLUDE = C:/tools/libogg-1.1.3/include ; OGG_LIBPATH = C:/tools/lib ; VORBIS_INCLUDE = C:/tools/libvorbis-1.1.2/include ; VORBIS_LIBPATH = C:/tools/lib ; }
ツールセット毎にライブラリを使い分けたい等の細かい制御が必要な場合は、環境設定ファイルで次のbjamターゲットを定義する。
ターゲットID | 意味 |
---|---|
/asio//headers | ASIOヘッダファイル |
/directx//sdk | DirectX SDK(ヘッダとライブラリのパス) |
/directx//dsound | DirectSoundライブラリ |
/ogg//ogg | liboggライブラリ |
/vorbis//vorbis | libvorbisライブラリ |
/vorbis//vorbisenc | libvorbisencライブラリ |
/vorbis//vorbisfile | libvorbisfileライブラリ |
なお、MinGWおよびcygwin用のDirectXヘッダーファイルとインポートライブラリはSDLのサイトから入手できる。
製作著作 © 2006-2008 Takeshi Mouri |