本システムは、CGI ベースの汎用的なデータベース管理システムです。 PostgreSQLを使ってデータベースにアクセスするCGIアプリケーションに共通する フレームワークを提供します。 管理者がアプリケーションを容易に作成でき、 複雑な仕様のアプリケーションも作成できることを 目標にして作られています。
本システムを利用することで、 管理者は、フォームから送信された文字列を解析してデータベースに挿入したり、 指定された条件から検索を行うための SQL文を生成したり、 セッション管理のためのスクリプトを書く手間を省くことができます。 管理者は、データ定義ファイルやテンプレートファイルを作成するだけで システムを稼働できます。
管理者は、UNIX、Perl5、PostgreSQL について多少の知識が必要です。 アプリケーションの利用者には、これらの知識はほとんど要りません。
本システムを利用する場合、一からシステムを構築する場合に比べ、 管理者にとって次のメリットがあります:
本システムは、次の目的にはあまり適していません:
データベース管理システムの全体の構成を右図に示します。
アプリケーションの管理者は、データ定義ファイル、 事務局用・一般用のテンプレートファイル、 事務局用・一般用の(通常は数行程度の) CGI のテンプレートファイル、 その他必要な画像ファイルや .htaccess などのファイルを用意し、 システムを稼働します。 これらのファイルを一から用意しても構いませんし、 本システムに付属のサンプルファイルを編集して利用することもできます。
DBIPgSystem モジュールと DBIPgSystem::DB モジュールでは、 データベースシステムの多くで必要となる処理を提供します。 多くの場合、管理者は、DBIPgSystem モジュールの提供する API の 使い方を理解すればアプリケーションを作成できるように作られています。 (これらのモジュールは、文字コードの変換を扱う DBIPgSystem::Code モジュールや、 ユーザ情報の管理を行う DBIPgSystem::Passwd モジュール等を呼び出します。 しかし、管理者は、特別な場合でない限り、 これらのモジュールを意識する必要はありません。)