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Cutterリファレンスマニュアル | ![]() |
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READMEREADME |
CのためのUnit Testing Frameworkです。
Cutterの特徴は以下の通りです。
テストが簡単に書ける
出力結果がデバッグに使いやすい
テストを共有ライブラリとしてビルドする
<URL:http://sourceforge.net/project/showfiles.php?group_id=208375>
% svn co https://cutter.svn.sourceforge.net/svnroot/cutter/trunk cutter
% cutter [オプション] [libtest_*.soがあるディレクトリ]
-s DIRECTORY, --source-directory=DIRECTORY |
テストが失敗した場合にファイル名の前にDIRECTORYを付加しま す。Cutterの出力からテストが失敗した箇所にジャンプするツー ル(Emacsなど)と連携するための機能です。 |
-t TEST_CASE_NAME1,TEST_CASE_NAME2,..., --test-case=TEST_CASE_NAME1,TEST_CASE_NAME2,... |
TEST_CASE_NAME1、TEST_CASE_NAME2のどれかにマッチしたテス トケースを実行します。もし、TEST_CASE_NAMEが"/"で囲まれて いた場合は(例: /test_/)正規表現として扱います。 |
-n TEST_NAME1,TEST_NAME2,..., --name=TEST_NAME1,TEST_NAME2,... |
TEST_NAME1、TEST_NAME2のどれかにマッチしたテストを実行し ます。もし、TEST_NAMEが"/"で囲まれていた場合は(例: /test_/)正規表現として扱います。 |
-m, --multi-thread |
各テストケースを新しいスレッドで実行します。 |
--show-all-uis |
すべての利用可能なUIを表示し、終了します。 |
-u=[console|gtk], --ui=[console|gtk] |
UIを指定します。デフォルトはコンソールUIです。 |
-v[s|silent|n|normal|v|verbose], --verbose=[s|silent|n|normal|v|verbose] |
出力の詳細さを指定します。 このオプションはコンソールUIを使用する場合だけ有効です。 |
-c[yes|true|no|false|auto], --color=[yes|true|no|false|auto] |
yesまたはtrueが指定された場合はCutterはエスケープシーケン スで色付けして出力します。noまたはfalseが指定された場合は 色付けしません。autoあるいは値が省略された時は、可能なら 色付けをします。 このオプションはコンソールUIを使用する場合だけ有効です。 |
テストの実行は以下のような流れになります.
テストを作成する
コンパイルし、libtest_*.soを作成する
cutterを起動し、libtest_*.soを読み込ませ、テストをする
詳しくはTUTORIAL.jaとsample/stack/を参考にしてください。
テスト結果は例えば以下のようになります。
..........F................................................. 1) Failure: test_test_case_count <1 == cut_test_case_get_n_tests(test_object, NULL)> expected: <1> but was: <0> test/test-cut-test-case.c:143: test_test_case_count() Finished in 0.020857 seconds 60 test(s), 253 assertion(s), 1 failure(s), 0 error(s), 0 pending(s), 0 notification(s)
一番上にある「.」と「F」の部分がテストの進行状況を示していま す。
..........F.................................................
各「.」、「F」が1つのテストケース(テスト関数)を表していま す。「.」が成功したテストケース、「F」が失敗したテストケース を表しています。他にも「E」、「P」、「N」があり、それぞれエ ラー、保留、通知を表しています。まとめると以下のようになりま す。
. |
成功したテスト |
F |
表明が失敗したテスト |
E |
異常終了したテスト |
P |
保留マークがついているテスト |
N |
通知が行われたテスト |
上記のテストを表す印はテストが実行される毎に出力されます。テ スト実行中は、この出力で実行状況を確認できます。
テストが終了すると、テスト結果のまとめを出力します。まとめは、 まず、成功しなかったテストの詳細をそれぞれ表示します。例では 1つ失敗があったのでそれを表示しています。
1) Failure: test_test_case_count <1 == cut_test_case_get_n_tests(test_object, NULL)> expected: <1> but was: <0> test/test-cut-test-case.c:143: test_test_case_count()
この例ではtest_test_case_countテストケースが失敗し、 cut_test_case_get_n_tests(test_object, NULL)が1になって欲し かったのに実際は0になっていることを表しています。また、この 失敗した表明はtest/test-cut-test-case.cの143行目、 test_test_case_count()関数内で起こったことがわかります。
テスト結果の詳細一覧の後はテストにかかった時間が表示されます。
Finished in 0.020857 seconds
最後にテスト結果の要約が表示されます。
60 test(s), 253 assertion(s), 1 failure(s), 0 error(s), 0 pending(s), 0 notification(s)
それぞれは以下のような意味です。
n test(s) |
n個のテストケース(テスト関数)を実行した |
n assertion(s) |
n個の表明にパスした |
n failure(s) |
n個の表明に失敗した |
n error(s) |
n個の異常事態が発生した(cut_error()を使用した) |
n pending(s) |
n個のテストケースを保留にした(cut_pending()を使用した) |
n notification(s) |
n個の通知が発生した(cut_notification()を使用した) |
この例では60個のテストケースを実行し、253個の表明にパスし、1 個の表明に失敗したということになります。異常事態や保留にした テストケースなどはありませんでした。
テストの雛型は以下のようになります.
#include <cutter.h> #include "自分のプログラムのヘッダファイル" void test_condition(void); void test_strstr(void); static int condition = 0; void setup (void) { /* 初期化用コード */ condition = 1; } void teardown (void) { /* 後片付け用コード */ condition = 0; } void test_condition(void) { cut_assert_equal_int(1, condition, "conditionの値はsetup()で1に設定されているはず"); ... } void test_strstr(void) { cut_assert_equal_string("sub-string", strstr("string sub-string", "sub")); ... }