ビームテスト (2)

ここでは核理研のビームテストで使用したDAQアプリケーションの操作方法を解 説します.
シェル変数等,必要なパラメーターは以下のものを前堤に話をすすめます.適宜読 みかえて下さい.


パラメーターアイテムパラメーター値

ユーザー名vertex
ホスト名vtx.internal(192.168.0.66)
ホームディレクトリ($HOME)/home/vertex
CLDAQインストール先($CLDAQ_INSTALL)$HOME/CLDAQ
作業ディレクトリ$CLDAQ_INSTALL/examples/rs232c/rs01
データレコード保存先$CLDAQ_INSTALL/examples/rs232c/rs01/BtOct2003/datarecord
ウェブ閲覧用画像ファイル保存先$CLDAQ_INSTALL/examples/rs232c/rs01/BtOct2003/web
ROOTオブジェクト保存先$CLDAQ_INSTALL/examples/rs232c/rs01/BtOct2003/rootfiles
LOGファイル保存先$CLDAQ_INSTALL/examples/rs232c/rs01/BtOct2003/logfiles
ランサマリーファイル保存先$CLDAQ_INSTALL/examples/rs232c/rs01/BtOct2003/runsummary

アプリケーションの起動

vtx.internal にリモートログイン(ssh)してください.パスワードは打たなくて いいようになってます.ログインしたら,

% wp
% $CLDAQ_INSTALL/bin/rs01

と打って下さい.作業ディレクトリに移動してDAQアプリケーションを起動します. 必ず,$CLDAQ_INSTALL/examples/rs232c/rs01 に移動してから実行してください. それから wp は 単に cd $CLDAQ_INSTALL/examples/rs232c/rs01 へのエイリアスです.

以下のような画像とメッセージが表示されてDAQ操作プロンプトになったはずです.

================================================================================
Project: CLDAQ
Version: 1.10.0
$Id: bt02.html,v 1.9 2003/10/19 08:57:26 goiwai Exp $
$Name: htdocs-0-03-00 $
--------------------------------------------------------------------------------
8050 Ikarashi 2-no-chou, Niigata City, 950-2181, Japan
Phone: +81-25-262-6138
Go IWAI, iwai@hep.sc.niigata-u.ac.jp
================================================================================
CLDAQ-1.10.0>

様々なコマンドによるアプリケーションの対話的操作. そしてTABによるコマンド補完やEmacsライクなキーバインドが実装されています.

基本的な操作方法

ランの開始から終了までに必要な操作を説明します.

  1. CLDAQ-1.10.0> /run/setinfo
  2. CLDAQ-1.10.0> /run/showinfo
  3. CLDAQ-1.10.0> /run/setid <ID>
  4. CLDAQ-1.10.0> /run/start または /run/start [ID]
  5. CLDAQ-1.10.0> /local/rs01view
  6. CLDAQ-1.10.0> /local/rs01vdcview
  7. CLDAQ-1.10.0> /run/suspend
  8. CLDAQ-1.10.0> /run/stop

1ランの操作は基本的に上記のコマンドの実行で終ります.イベントディスプレイ は手動で落して下さい.(落さなくても無駄に計算機資源を消費することはありま せん)

コマンドリファレンス

たくさんあるので一部だけにとどめます.簡単なヘルプは

CLDAQ-1.10.0> help コマンド名

で表示されます.

環境の設定

CLDAQアプリケーションは独自に環境変数のようなものを持ちます.このアプリケー ションで参照される変数を以下に列挙します.


変数名デフォルト値意味

RS01_KEITHLEY_DEVICE/dev/ttyS0 RS232Cにアクセスするためのキャラクタ型デバイスファイル
RS01_KEITHLEY_CHANNEL32 マルチメーターのチャンネル数
RS01_RECORD_HEADrun レコードファイル等の接頭語
RS01_RECORD_DIR./BtOct2003/datarecord データレコード保存先
RS01_SUMMARY_DIR./BtOct2003/runsummary ランサマリー出力先
RS01_LOG_DIR./BtOct2003/logfiles ログファイル出力先
RS01_ROOTFILE_DIR./BtOct2003/rootfiles ROOTオブジェクトファイルなどの出力先
RS01_FIGURE_DIR./BtOct2003/figures PSファイルなどの出力先
RS01_WEB_DIR./BtOct2003/web ウェブでの閲覧用ファイル保存先
RS01_BIN_DIR./../../../bin 実行ファイルの場所
RS01_OVERWRITE_ENABLE0 上書きを許可するか(0:しない|1:する)
RS01_AUTO_PRINT1 ランの終了時印刷するか(0:しない|1:する)
RS01_HTML2PS/usr/local/bin/html2ps HTMLをポストスクリプトに変換処理
RS01_UPDATE_PERIOD100 過去のなごり
RS01_UPDATE_PERIOD_BPM1 rs01view のアップデートサイクル
RS01_UPDATE_PERIOD_VDC10 rs01vdcview のアップデートサイクル
RS01_PEDESTAL_000.0 チャンネル0のペデスタル
RS01_PEDESTAL_N0.0 チャンネルNのペデスタル
RS01_PEDESTAL_310.0 チャンネル31のペデスタル

ペデスタルの設定方法

手で設定しなくてはいけません.すみません,手抜きしました.

% $CLDAQ_INSTALL/bin/rs01OFFped 123 45 67

例えば上の例ではランID:123(run000123.drec)のEvent ID:45 から 111までの 67イベントを使用して平均を出力します.

RS01_PEDESTAL_00 0.722498
RS01_PEDESTAL_01 0.754308
  :
  :
RS01_PEDESTAL_31 0.754308

(↑)こんな具合に.

こいつをコピペして re01setup に書き加えて下さい.

ついでに使用したイベントのプロット も出してくれてカレントディレクトリに run000123ped.dat, run000123ped.root, run000123ped.ps, run000123ped.gif を作ってくれます.

トラブルシューティング

チェック項目

$Id: bt02.html,v 1.9 2003/10/19 08:57:26 goiwai Exp $
Go IWAI <goiwai@users.sourceforge.jp>